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2024/7/18

カマンベールチーズ中の成分が中高年の精神活動をサポート
株式会社明治はヒトを対象とした臨床研究で、カマンベールチーズに含まれるオレイン酸アミドを継続的に摂取することで、日本人中高年の認知機能の維持や、睡眠の改善に寄与する可能性が示されたことを発表した。

2024/7/18

エッセンシャルオイルの生物的活性のメカニズム
エッセンシャルオイル(精油)は、アロマによる鎮静効果や気分を高揚させるだけでなく、様々な生理活性作用があり、多くの研究が進められている。この総説論文では、精油が持つ生理活性の根源的なメカニズム、特に抗酸化作用・抗菌作用・抗がん作用・抗糖尿病作用・抗炎症作用のエビデンスが論じられている。
「Future Integrative Medicine」掲載論文(オープンアクセス):「Exploring the Molecular
Mechanisms and Therapeutic Potentials of Essential Oils: A Systems Biology Approach」
https://www.xiahepublishing.com/2835-6357/FIM-2023-00071

代々木公園のバラ(photo by 金ひげ先生)

2024/7/17

断続的絶食は腸内細菌への影響を通じ、体重管理に有効
米アリゾナ州立大学のグループは、体重過多/肥満の中年被験者(女性27 名、男性14 名)を対象にした臨床研究において、「間欠的な断食(断食と食事の期間を繰り返す)」とタンパク質ペース配分療法(一日を通して均等にタンパク質を摂取する食事)を併用した場合に腸の健康(=胃腸障害の症状が減少し、腸内細菌叢の多様性が増加)・体重減少・代謝反応の著しい改善が見られたことを発表した。この効果は単純なカロリー制限で得られた改善効果よりも著しく大きかった。
「Nature Communications」掲載論文(オープンアクセス):「Gut microbiome remodeling
and metabolomic profile improves in response to protein pacing with intermittent fasting
versus continuous caloric restriction」https://www.nature.com/articles/s41467-024-48355-5

恐山宿坊:吉祥閣でいただいた朝ごはん(photo by 金ひげ先生)

2024/7/15

アレルゲン食品であるナッツ類も粉末化などの工夫で離乳食初期から安全に摂取が可能
国立成育医療研究センター(NCCHD)が確認
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240614-2966011/
国立成育医療研究センター(NCCHD)は6月13日、食物アレルギーの発症予防のために、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんに対してナッツ類を含むアレルゲン食品を0歳から離乳食として早期摂取できるかを評価するため、卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、クルミ、カシューナッツを生後6か月頃の離乳食初期から少量ずつ摂取することと、ピーナッツやナッツ類は、窒息や誤嚥をさけるために、そのものではなく市販のパウダーやペーストを利用して離乳食に混ぜるように指導した結果、実験に参加した34名の赤ちゃんが全員、2歳までには卵、牛乳、小麦の摂取が可能であり、ピーナッツやクルミも窒息や誤嚥を起こすことなく約8割の乳幼児が摂取可能であることが確認されたと発表した。

2024/7/14

血液バイオマーカーにより、超早期段階の脳アミロイドPET検査結果を予測
MONOist‐https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2406/13/news016.html
東京大学は、血液バイオマーカーを組み合わせることで、アルツハイマー病に特徴的な脳内アミロイドβ(Aβ)の蓄積を検出するPET画像の結果を、超早期段階で正確に予測できることを発表した。スウェーデンのコホートでも結果は再現され、普遍性が示された。新潟大学らとの国際共同研究における成果だ。今回の研究は、日本人474人の血液検体を対象に実施。無症状だがAβの蓄積が始まっている発症の前駆時期(プレクリニカル期)や、認識機能の低下はあるが認知症に至っていないプロドローマル期(MCI期)の人を診断、追跡した。将来は予防や治療法の開発を目指している。

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金ひげ先生
製薬企業で25年間新薬の研究に従事し、感染症・免疫炎症・中枢領域の医薬品研究開発に深い知識を有する他、国内外の最新医療動向にも詳しい。 最近は漢方やハーブ等、東洋医学にも強い関心をもつ。 薬学博士(Ph D、東京大学)、食品保健指導士、健康食品管理士/食の安全指導士、薬草コーディネーターの資格を保持。

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